四つ目屋は、江戸時代に存在した、有名アダルトショップです。
イモリの黒焼きの販売がスタートしたのは四つ目屋からだと言われています。
そんな栄えあるアダルトショップで、媚薬として有名なイモリの黒焼きは使い始められたとか!?
江戸時代の有名アダルトショップの実態を調べてみました。
チェケラッ!
江戸時代は大ポルノ時代だった
我々のご先祖さまたちは、みんな大変態です。
夜這いは当然でした。
お祭りすれば青姦だらけ、13歳になった男は年上の女性から筆おろしといった状況です。
今となってはその影もみられませんが。
西洋の文化が入ってエロチックさが失われていった
日本からエロチックさが失われていったのは、明治以降、西洋の思想やキリスト教的な価値観の普及によってだとされています。
四つ目屋はどんなお店だったか?
四つ目屋は、エロい時代にエログッズを取り扱っていたお店です。
有名店でした。
四目屋の誕生
四つ目屋は、寛永3年(1626年)に誕生しました。
アダルトショップの中では、日本最古だそうです。
媚薬などの滋養強壮剤を販売していました。
評判が良く、性具なども取り扱うようになりました。
アダルトショップの誕生です。
#佐々木忠兵衛
四目屋の立地
四つ目屋があったのは、江戸の両国です。
厳密に言うと米沢町二丁目です。
今で言う、銀座や渋谷などの最高ランクの商業地です。
銀座にアダルトショップ!
風流ですな。
店内はお互いの顔がわからないほど暗かったそうです。
お客への気遣いが感じられます。
くすり屋だらけの江戸時代の中でも有名だった
四目屋のジャンルは、くすり屋です。
くすり屋とは今で言う、薬局です。
江戸時代のお江戸には、薬局が多かったのだそう。
例えば、『江戸買物独案内』(1824年出版)には、2,622軒もの商店が収録されています。
くすり屋は、全体の約1割にあたる257件載っています。
イオンモールに行けば10件に1件はくすり屋という状況です。
ビックリします。
当時は市販の薬で病気を治そうとする人が多かった
当時、お医者さんに診てもらうには高額な医療費が必要でした。
(町医者に診てもらうにも2〜3万円必要でした)
そのため、市販の売薬で病気を治そうとする人が多かったそうです。
四つ目屋はアダルトグッズのインフルエンサー
四目屋ですが、アダルトグッズのお店としてのインフルエンサー的なところがありました。
その証拠に、
- 性具のことを四ツ目屋道具
- 秘薬のことを四ツ目屋薬
などと呼んでいたようです。
- ウォシュレット→TOTO
- シーチキン→はごろもフーズ
のような感覚でしょうか?
女性のお客さんも多かった
四つ目屋には、女性のお客さんも多かったとのことです。
その理由は、女性向けの商品を取り扱っていたからです。
小間物屋と言って、各種日用品を取り扱っていました。
クシや紅白粉(べにおしろい、化粧品)など、女性向けの商品がありました。
アダルトグッズを買う女性もいた
大奥や武家の奥女中、町家の未亡人などが、アダルトグッズを購入していたという記述があります。
四つ目屋の主力商品は?
そんな四つ目屋の主力製品を紹介します。
四つ目屋の主力製品
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長命丸
- 効果:勃起力の持続
- 成分:アヘン、蝦蟇の毒液、丁子、麝香、紫梢花など
長命丸を男性器に塗ることで、感度を鈍らせて勃起状態を持続させることができました。
水を飲むと効果がなくなるので、水を飲んではいけません。
「もう水を飲みなと女房 堪能し」という川柳が残っています。
帆柱丸
- 効果:精力増強剤
- 処方内容:四つ目屋秘伝
長命丸の内服薬版です。
女悦丸
- 効果:精力増強剤 (女性用)
- 成分:朝鮮人参・トリカブト・山椒・丁子・紫梢子など
女陰に塗ることで、交接時の収縮が良くなることが期待できます。
その結果、快楽が強まります。
張形
今でいうベニパンです。
ペニスを象ったものです。
水牛の角などで作られています。
鼈甲製の高級品もありました。
中の空洞にお湯を入れて暖めてやると、柔らかく膨らんで使い心地が良くなったそうです。
精力の衰えた男性が装着したり、女性が自慰に使ったりしたようです。
とりわけ、大奥の女性に需要がありました。
「御用の物」などという隠語で呼ばれたりもしたとのことです。
その他
牡腎丸 / 西馬丸 / 黄精 / 楊貴妃小浴盆 / きけい紙 / りんの輪 / 肥後ずいき / りんの玉 / 甲形 / 鎧形 など、たくさんの性具や秘薬に囲まれたお店でした。
いもりの黒焼き
ちなみに四つ目屋は、このブログでも紹介したイモリの黒焼きの取扱店としても有名です。
店頭の招燈には黒地に四目結(よつめゆい)の紋所を染め出したものをかけていた。
イモリの黒焼きの元祖といわれ、『通詩選諺解』には同家の祖先が明応年間、長崎にわたり、その後、寛永年間、江戸で売り始めたとある。
wikipediaより引用
ちなみにイモリの黒焼きには媚薬効果が期待できません
惚れ薬として古くから有名なイモリの黒焼きですが、実は媚薬効果が期待できません。
イモリの成分は、フグが持つのと一緒の毒です。
イモリの黒焼きの粉末を、相手に振りかけていたとのことですが、我々のご先祖様は毒を振りかけていたんですねw
というのは冗談ですが、惚れ薬に期待する当時の想いがあったのでしょう。
最後に
四つ目屋のご紹介でした。
今はもうアダルトグッズ屋は少ないですが、あるところにはあります。
私はこの前フィリピンで見かけました。
アダエルトグッズ屋は面白いですよね!
是非とも覗いてみてください^^