「もう戻れないのかな」——セックスレスがしばらく続いたとき、そんな気持ちになりました。(でも、あきらめる前に試せることって、意外とたくさんあった)

セックスレスから「復活」したカップルの話を調べていると、共通してやっていたことがいくつかありました。7つに整理してみます。

1. セックスには体にいいことが実際にある

「しなくてもいいか」という気持ちになる前に、一度立ち止まって確認してほしいことがあります。性交渉には、体への具体的なメリットが研究で報告されているんです。

クリーブランドクリニックの研究では、性的な活動がストレスホルモンの軽減と血圧の安定に関係することが示されています。免疫についても、学生を対象にした調査で週1〜2回の性交渉がある人は免疫抗体(IgA)が高い傾向にあったという報告があります。また男性の話になりますが、European Urologyに掲載された研究では、高頻度の射精が前立腺がんリスクの低下と関連する可能性が報告されています。

「それはそれとして、今は気持ちが乗らない」という場合も多いと思います。でも「意味がない」とは言えないというのが、データを見ると感じることです。

2. セックスへのネガティブな感情をいったん横に置く

「どうせ断られる」「またうまくいかないかも」——過去の経験がネガティブな先入観を作ることがあります。

アメリカの2017年の研究(Archives of Sexual Behavior)では、アメリカ成人の性交頻度が1990年代後半と比較して年間平均9回減少していたと報告されています。「減っているのはうちだけじゃない」という事実は、少し気持ちを楽にしてくれます。(これを知ったとき、なんか力が抜けた)

「また失敗するかも」という不安から始めると、行動する前に止まってしまいます。まずその重さを横に置くことが出発点です。

3. 「いつも通り」から外れてみる

マンネリは、脳が「新しい刺激」を求めているサインです。同じ部屋・同じ時間・同じ流れは、刺激になりにくくなります。

旅行先・いつもと違う時間帯・いつもより少し豪華なホテル——「普段と違う」という要素がひとつあるだけで変わることがあります。完璧な計画は要らないです。「なんかいつもと違う」だけでいい。

4. 出産後も諦めない

産後のセックスレスは、非常に多いです。授乳ホルモン(プロラクチン)の上昇でエストロゲンが低下し、膣の乾燥・性欲の低下が起きるのは生理的な変化です。

産後6ヶ月〜1年以上レスが続くカップルも珍しくありません。でも「これは状態であって、状態が変われば変わる」と思っておくと、関係に絶望しなくて済みます。医師に相談できることも増えています。

5. なぜする気にならないかを、正直に話す

「誘いたくない」「断られるのが嫌」——どちらも言わないままでいると、ふたりの間にぼんやりした距離ができてしまいます。

正直に言うと、私もこれが一番難しかったです。でも「なんか最近距離を感じる」という言い方でも、切り口になることがある。「セックスレスの話をしよう」と構えなくてもいい。

6. 体の問題が原因なら、精力剤が選択肢になることもある

「気持ちはあるが体がついてこない」という状態であれば、精力剤が一つのサポートになる可能性があります。血流・ホルモンをサポートする成分(L-シトルリン・亜鉛・マカ等)を含む製品が市販されています。

ただし、精力剤は「気持ちの問題」「コミュニケーションの問題」には直接効きません。原因の見立てが先です。

7. うつが背景にある場合は、医師に伝える

うつ状態にあると、性欲は著しく低下します。「疲れているだけかも」と放置しているうちに長期化することもあります。

「最近何もやる気がない」「眠れない・眠れすぎる」「楽しいと感じることが減った」という変化が彼にあれば、精力剤や関係の工夫よりも先に、医療機関への相談が必要です。(ここは正直に言わないといけない部分だと思う)

継続的な性欲の低下や、身体的な問題が気になる場合は泌尿器科・内分泌科へのご相談をおすすめします。「彼の体の問題かもしれない」と感じる方はタイプ別チェックから、レスの原因を整理したい方はセックスレスの原因整理も参考にしてください。

「戻れるかな」という不安が、少し軽くなりましたか

「もう戻れないかも」という気持ちで来てくれたなら、7つ読み終えたいま、少し視点が変わってきた気がします。全部を一度にやろうとしなくていい。問題が1つではなくて、原因がいくつかある、ということが整理できただけで、十分だと思っています。

産後レスのカップルも、「気持ちはあるのに体がついてこない」という状態も、「また断られるかも」という不安も——どれも「珍しくない」とデータが言っていたんですよね。アメリカ成人でさえ年間9回分も頻度が減っている、というあのデータを読んだとき、正直なんか力が抜けた。(うちだけじゃないんだ、と)

「もう戻れないのかな」と思っていたなら——いまは、少し彼との距離の見え方が変わりませんでしたか?あきらめかけていたのは、原因がわからなかっただけかもしれない。そう思えると、なんか、もう少し隣に居続けられる気がします。