「最近、彼が求めてこなくなった」——それに気づいたとき、最初に浮かんだのは「私のせい?」という疑問でした。魅力が落ちたのか、飽きられたのか。(でも調べていくと、セックスレスの原因のほとんどは、「あなたのせい」じゃなかった)

セックスレスは、日本のカップル・夫婦の間で想像以上に多い悩みです。整理することから始めましょう。

セックスレスとはどんな状態か

日本性科学会の定義では、「特別な事情がないにも関わらず、カップルの性交渉が1ヶ月以上ない状態」をセックスレスといいます。

内閣府の調査(2022年)では、既婚者のうち約45%がセックスレス状態にあると回答しています。同棲カップルを含めると、さらに多いと考えられます。

「うちだけじゃない」ということは、まず知っておいてほしいんです。(これを知ったとき、少し肩の荷が降りた気がした)

男性側の原因として多いもの

「彼が求めてこなくなった」と感じる場合、男性側の原因として考えられることがいくつかあります。

疲労・ストレス

仕事のストレスや慢性的な疲労は、性欲を下げる最も一般的な原因です。テストステロンはストレスホルモン(コルチゾール)が高い状態では分泌が抑制されることが研究で示されています。「疲れているから」は言い訳ではなく、体の実態です。

加齢による変化

男性のテストステロンは20代前半をピークに年1〜2%ずつ低下していきます。40代以降は「求める気持ち自体が薄くなってきた」という変化が起きやすくなります。

マンネリ・慣れ

長い関係になると「特別感」が薄れ、性的な刺激が少なくなることがあります。これは関係の質の問題ではなく、脳の「新規性への反応」という特性によるものです。

性機能の変化

勃起・持続に関する変化が起きている場合、「失敗したくない」という心理からセックスを避けるようになることがあります。

女性側の原因として多いもの

  • 産後・授乳期のホルモン変化による性欲低下
  • セックスが「痛い」「気持ちよくない」という問題
  • 関係性への不満・コミュニケーションの問題
  • 仕事・育児による疲労

「精力剤で解決できる部分」と「できない部分」

セックスレスの原因が「男性の性機能低下(血流・ホルモン)」にある場合は、精力剤がサポートになる可能性があります。

一方、以下は精力剤で解決できません:

  • ふたりのコミュニケーション・関係性の問題
  • 心因性(ストレス・トラウマ)が主因の場合
  • 産後ホルモン変化による性欲低下

原因を整理せずに「とりあえず精力剤」で解決しようとすると、空振りになります。

「求めてこない」の先に何があるか

「彼が求めてこない」という状態は、関係が終わりに向かっているわけではないことが多いです。原因が分かれば、できることが見えてきます。

「加齢・ホルモンの変化かもしれない」と感じる方は、ホルモンタイプの解説で整理してみてください。「疲労・ストレスが主因かもしれない」という方は、ストレスタイプの解説を合わせて読むと次の一手が見えやすいです。