「最近、彼が求めてこなくなった気がする」——そう感じたとき、私は最初「私のことが好きじゃなくなったのかな」と思いました。でも調べていくうちに、それとこれは関係ない話だと分かってきて。(加齢によるテストステロン低下というのが、こんなにリアルな話だとは思っていなかった)
「ホルモンタイプ」は「性欲の低下」「求めてくることが減った」という変化が主な悩みです。血流タイプとは原因が違うので、アプローチも変わります。
テストステロンは何歳から下がるのか
男性のテストステロン値は20代前半をピークに、その後ゆっくりと低下していくことが複数の研究で示されています。
マサチューセッツ男性加齢研究(MMAS)の長期追跡データ(2002年)では、男性のテストステロンは1年に約1〜2%ずつ低下していくことが報告されています。個人差はあるものの、40代に入ると多くの男性で「以前より少ない」という状態になっているんですよね。
テストステロンは性欲・精力・気力・筋肉量など、男性の「活力」全般に関わるホルモンです。これが低下すると:
- 性的な関心が薄くなる(求めてこなくなる)
- セックスに対して「めんどくさい」という感覚が出てくる
- 疲れやすくなる、体力が落ちたと感じる
- 気力・集中力の低下を感じることがある
「愛情が冷めた」ではなくて、「ホルモンの問題」である可能性があることを知っておくだけで、見え方が変わります。
亜鉛不足とテストステロンの関係
ホルモンタイプに最もよく使われる成分が「亜鉛」です。
亜鉛は「セックスミネラル」と呼ばれるほど、男性ホルモンとの関係が古くから研究されています。
アメリカで行われた研究(1996年)では、亜鉛欠乏の高齢男性に亜鉛を6ヶ月補給したところ、テストステロン値が有意に上昇したことが報告されています。また、健康な若い男性を亜鉛制限食に置いたところ、20週間後にテストステロン値が約73%低下したとも報告されています。
亜鉛は肉・魚介類(特に牡蠣)・ナッツ類に多く含まれますが、食生活の偏りや加齢によって不足しがちな栄養素です。(「彼の食事、野菜と炭水化物ばかりかも」と思い当たった人、結構いるんじゃないかなと思います)
トンカットアリと男性ホルモン
亜鉛と並んでホルモンタイプによく使われるのが、トンカットアリ(ユリコマ・ロンギフォリア)です。
マレーシアの大学が実施したRCT(2012年)では、後期性腺機能低下症状のある男性76名にトンカットアリ標準化エキス200mgを1ヶ月投与したところ、テストステロン値が正常範囲に回復した割合がプラセボ群と比べて有意に高かったと報告されています。
ただし重要な注意点があって——この研究の対象は「テストステロン値が低い男性」です。もともと正常値の男性が飲んでも、劇的な変化は期待できないと考えておく方が現実的です。
効かない条件・向かない場合
正直に書きます。
- 血流の問題が主因の場合は合わない → 血流タイプの成分が向く
- テストステロン値が正常範囲にある場合は効果が限定的
- 心因性(仕事のストレス・疲労が主因)の場合はまず休養が先
- 著しいホルモン低下・LOH症候群が疑われる場合は泌尿器科・内分泌科へ
「LOH症候群(男性更年期障害)」というのは、テストステロン低下に伴う症状のうち医療的なアプローチが必要な状態です。うつ症状・強い疲労感・著しい性機能低下を伴う場合は、サプリではなく医療機関への相談が必要です。
※本記事の内容は医療的なアドバイスではありません。著しいホルモン低下・うつ症状を伴う場合は泌尿器科・内分泌科へご相談ください。
タイプの絞り込みに迷う方は、タイプ別セルフチェックで血流タイプ・ストレスタイプとの違いを確認できます。
「私のせい」じゃなかった、という話
ここまで読んでくれたなら、「求めてこなくなった」の見え方が最初とは変わっているはずです。愛情が冷めた話ではなく、ホルモンという体の変化の話——そう整理できると、少しだけ気持ちが楽になりませんか。
20週間の亜鉛制限でテストステロンが約73%低下したというデータを初めて読んだとき、「食事だけでこんなに変わるのか」と驚いた。(同時に「彼の食生活、ちゃんと考えたことなかったな」と思った)それくらい、日常の積み重ねがホルモンに影響しているんですよね。
「私のせいかな」と思いながら検索してここにたどり着いたとしたら——あなたのせいじゃない、ということは、ちゃんと言いたかった。彼の体が、ゆっくり変化しているだけだと思います。